「筋トレを始めたら、お酒は完全にやめるべきですか?」
Re:Glowを始めて10年、これも本当によくいただく質問です。最初にお伝えしておくと、私自身はお酒をほぼ飲みません。ただこれは「断った」のではなく、もともとあまり好みではないからで、禁酒を強い意志で貫いているわけではありません。
そんな私だからこそ、現場で「お酒と上手く付き合えた人」と「お酒で結果が崩れた人」の両方を、客観的な立場で見続けてこられました。
正直にお伝えすると、答えは「完全に断つ必要はない、ただし無策で飲み続けると確実に結果は鈍る」 です。今回は、ほぼ飲まない私がトレーナーの立場で見てきた、お酒との賢い距離感を本音で整理します。
完全断酒をおすすめしない理由 — メンタル安定も、続けるための重要な要素
「お酒を飲まないほうが筋トレ的には間違いなく有利」これは確かです。ただ、私は完全断酒をおすすめしていません。理由は、メンタル安定が筋トレ継続の土台だからです。
仕事で疲れて帰宅した夜の1杯、週末に友人と過ごす時間の1杯、家族との食卓を彩る1杯。お酒は単なるアルコールではなく、生活の中でストレス発散・社会的なつながり・楽しみといった役割を担っています。これを無理やりゼロにすると、ストレスの発散先が消え、別の場所(食欲・睡眠の乱れ・モチベーション低下)に歪みが出る方を、現場で何人も見てきました。
ストイックに完全断酒に挑んで3週間で挫折し、反動でそれまでの倍量を飲むようになった、という方も毎年いらっしゃいます。これでは結果として遠回りです。
10年見てきて確信しているのは、長期で結果を出した方の多くは「飲まない」のではなく「賢く飲んでいる」ということ。ここから具体的なラインを整理していきます。
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賢い距離感の第一歩は、トレーニング日と休養日でルールを分けることです。
トレーニング日のお酒は控える筋トレ後の数時間〜翌朝にかけて、体内では筋繊維の修復、グリコーゲンの再充填、タンパク合成、神経系の回復が同時進行で起きています。ここにアルコールが入ると、肝臓は真っ先にアルコールの分解を優先します。アルコールは体にとって毒物の一種なので、処理優先度が他の回復作業より高いからです。
結果として、本来トレーニング後に使われるはずだった肝臓のリソースが、アルコール分解に奪われます。タンパク合成の効率が落ち、深い睡眠の質も低下し、せっかくの追い込みの効果が半減してしまう傾向があります(個人差があります)。
私はお客様に「トレーニング日くらいは、お酒を1日休ませてあげてください」とお伝えしています。週4日トレーニングする方なら、自動的に週3日は飲んでも構わない、という発想です。
休養日も「翌日の体調」で判断する休養日は飲んでも大丈夫、と一括りにしがちですが、ここも油断すると回復ロスにつながります。前日に飲みすぎると睡眠の質が下がり、翌日のトレーニング強度・集中力が落ちます。「休養日に飲んだら、翌日のジムに響いた」という体感を覚えておくと、自然と量の調整ができるようになります。
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10年見てきて、お酒と結果を両立できた方々が共通して守っていたラインを4つに整理します。
1. 量 — 1回の上限を決める目安として、ビール中瓶1本、日本酒1合、ワイン2杯、ハイボール2杯程度。これを上限にする方は、長期で結果を出しやすい傾向があります。逆に「気がついたら3〜4杯目」という飲み方が常態化すると、ボディラインの停滞が見えてきます。
2. 頻度 — 週2回までを基準に週2回までなら多くの方で大きな影響は出ない、というのが現場の感覚です。週4回以上になると、減量・増量どちらの目的でもブレが大きくなります。「平日は休肝日、金土だけ楽しむ」という形が、続けやすく結果も出やすい配分です。
3. タイミング — トレーニング日と直前後は避ける前述の通り、トレーニング日は完全に避けるのが理想です。難しい場合でも、トレーニング直後3〜4時間は控える。回復のゴールデンタイムをアルコール処理に使わせない、というだけで結果は変わってきます。
4. 種類 — 糖質と甘味料に注意ビール・甘いカクテル・チューハイ系は糖質が高く、純粋なアルコールより太りやすい傾向があります。蒸留酒(ハイボール・焼酎・ジン)の炭酸割りやストレートは糖質が低く、選びやすい選択肢です。ただ、つまみとセットになることが多いので、「お酒の糖質より、揚げ物・〆ラーメンのほうが致命的」という現実も忘れないでください。
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「筋トレ中のお酒、どこまで許容できるか?」への私の答えは、「完全に断つ必要はない、ただし無策で飲み続けると結果は確実に鈍る」 です。
トレーニング日はスキップする、休養日も翌日の体調で量を調整する、量・頻度・種類を意識する。この4つが整えば、お酒という楽しみを残したまま、トレーニングの結果も積み上がっていきます。
私自身はお酒をほぼ飲みませんが、それは特別ストイックだからではなく、ただ好みの問題です。お酒が好きな方には、無理に断つよりも、賢く付き合ってもらうほうが、結果として長く続けられると確信しています。楽しみは残したまま、工夫の余地で勝負する。これが10年見てきた、私からの正直な提案です。










