ダイエット・脂肪燃焼

健康的に痩せたいなら、断食はおすすめしません — 10年見てきた代表が正直に伝える、体に優しい脂肪の落とし方

「1週間断食で−5kg」「3日間のファスティングで体が生まれ変わる」。SNSを見ていると、断食で劇的に痩せたという投稿が日々流れてきます。

Re:Glowのカウンセリングでも「断食ダイエットを試していたのですが…」と切り出される方が、本当に多いのです。その気持ちは分かります。短期間で数字が落ちれば、誰でも嬉しくなります。

でも正直にお伝えします。10年以上現場で体づくりを見てきた私の結論は、「健康的に痩せたいなら、断食はおすすめしない」です。短期的に体重は減っても、体の中では望まない変化が起きているからです。今回は、断食が健康的な痩せ方にならない理由と、代わりに何をすればいいのかを、誤解を解きつつ実践ステップまで正直にお話しします。

「断食=健康的に痩せる」は、大きな誤解です

体重計の数字だけを見ると、断食は確かに「効く」ように見えます。1週間で3〜5kg落ちた、という話もよく耳にします。

でもここで正直にお伝えしたいのは、体重が減る=脂肪が減る、ではないということです。

人の体は、エネルギーが足りなくなると「脂肪だけ」を燃やしてくれるわけではありません。実際には脂肪・筋肉・水分・腸内の内容物が同時に減っていきます。むしろ短期間で体重が急減するときほど、失われているのは水分と筋肉が大きな割合を占める傾向があります。

筋肉が減ると、基礎代謝(じっとしていても消費されるカロリー)が下がり、同じ食事量でも太りやすい体になります。断食後に普通の食事に戻した瞬間、以前より少ない量でも体重が増えやすくなるのはこのためです。

鏡で自分を見た時の印象も大切な視点です。「体重は落ちたけど、なんだか体がたるんで見える」「同じ体重なのに引き締まって見えない」。これは、脂肪より筋肉が減ったサインかもしれません。詳しくはパーソナルジムで体重が変わらないのはなぜ?見た目と体重の関係を解説でも扱っています。

保戸塚 康裕
執筆 Re:Glow代表 保戸塚 康裕

NSCA認定パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)。大手パーソナルジム勤務を経て独立し、Re:Glow パーソナルジムを設立。延べ3,000件以上のセッション実績を持ち、初心者から競技者まで幅広い層の指導を行う。

本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療上の助言を意図するものではありません。

断食で起きる、体への3つのリスク

短期断食を繰り返した方を現場で見てきて、実際に起きているリスクを3つ整理します。

1つ目は、筋肉量の減少です。食べない時間が長くなると、体は筋肉を分解してエネルギーを作り出します。特にたんぱく質の摂取が極端に減ると、この現象が加速します。断食は、脂肪だけでなく筋肉も一緒に削っていく行為なのです。 2つ目は、基礎代謝の低下です。筋肉が減るのと並行して、体は「省エネモード」に入ります。これは飢餓から身を守るための自然な反応ですが、結果として「同じ食事量でも太る体」が完成してしまいます。個人差はありますが、低下した代謝が元に戻るには数週間から数ヶ月かかる傾向があります。 3つ目は、強いリバウンドです。断食を終えて普通の食事に戻した瞬間、体は「次に備えてエネルギーを蓄えよう」と吸収率を上げます。結果、断食前より体重が増えてしまうケースも多いのが現場感覚です。これを繰り返すほど「痩せにくく太りやすい体」へとシフトしていきます。

リバウンドの仕組みと防ぎ方はパーソナルジムをやめたあとリバウンドしない方法|卒業後も体型を維持するコツでも整理しています。

健康的に脂肪を落とす、実際の正解

ここからが本題の「じゃあどうすればいいか」の話です。結論から言うと、健康的に脂肪を落とす方法はとてもシンプルです。

1日300〜500kcalの赤字を作り、週0.5〜1kg減のペースを守る。これだけです。

具体的には、成人女性で1日の消費カロリーが1,800kcalなら、摂取を1,300〜1,500kcalに調整する。消費2,200kcalの男性なら、1,700〜1,900kcalに設定する、というイメージです。月にすると1.5〜3kg減。数字としては地味ですが、このペースなら脂肪優先で落ち、筋肉は残せるのが体の設計です。

なぜ急がないペースが大切かというと、体は「少しずつのエネルギー不足」には脂肪を燃やして対応しようとするからです。一方、急激なエネルギー不足に対しては「筋肉を分解して危機を乗り越える」モードに切り替わります。断食はまさに後者を起こしている行為です。

個人差はありますが、このペースを半年続ければ、無理なく6kg前後の脂肪を落とせる計算になります。体重も見た目も、どちらも変化する健康的な痩せ方です。

次の一歩

「自分の消費カロリーがどれくらいか分からない」「何を食べて何を減らせばいいか判断できない」という方は、無料カウンセリング&無料体験(約60分・無料)で体組成と食生活を一緒に棚卸しさせてください。断食に頼らない具体的な設計を、正直にお伝えします。

食事の質を整える、現場からの3つのコツ

カロリー設計に加えて、食事の質を整えると、同じ赤字でもグッと続けやすくなります。現場でお伝えしているコツを3つ紹介します。

1つ目は、たんぱく質を意識することです。体重×1.2〜1.6gを目安にたんぱく質を確保すると、筋肉が残りやすく、満腹感も持続します。鶏むね肉・魚・卵・豆腐など、手に入りやすい食材で十分です。 2つ目は、食物繊維を食事の最初に食べることです。野菜・きのこ・海藻を先に食べると、血糖値の急上昇を防ぎ、脂肪として蓄積されにくくなる傾向があります。いわゆる「ベジファースト」と呼ばれる考え方です。 3つ目は、食事回数を減らさないことです。ダイエットというと「1食抜く」発想になりがちですが、これは断食と同じ原理で筋肉が燃えやすくなります。朝・昼・夜の3食をきちんと食べて、それぞれを少しずつ軽くする方が、体にも心にも優しい設計です。

食事設計のサポート内容はパーソナルジムの食事指導は厳しい?3タイプの違いとストレスなく続ける選び方もご覧ください。

まとめ — 急いで削るより、半年かけて整える

「健康的に痩せたいなら、断食はおすすめしない」。これが、10年以上現場を見てきた私の正直な結論です。

断食で短期的に体重が落ちても、失われているのは脂肪より筋肉・水分の割合が大きく、結果として「痩せにくい体」に近づいてしまう傾向があります。

健康的な痩せ方は、地味ですがシンプルです。1日300〜500kcalの赤字を作り、たんぱく質と食物繊維を意識して3食きちんと食べる。このペースなら、脂肪優先で減り、筋肉は残せます。急いで体を削るより、半年かけて体を整える。結果的にはこれが一番早く、そしてリバウンドもしない近道だと私は確信しています。

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