ボディメイク・筋力アップ

スクワットの深さは、人間味の深さなのか — 10年追い込んできた私が思うこと

ジムでスクワットを見ていると、その人の普段の姿勢がよく見えてきます。浅くしゃがんでヒョイと立つ人、途中で止まって戻ってしまう人、そして太ももが床と平行を超えるまで深くしゃがみ切る人。ただのフォームの違いなのですが、どういうわけか、それは生き方の深さみたいに見える瞬間があります。

これは私の持論で、科学的な根拠がある話ではありません。それでも10年近くトレーナーとして、そして自分自身もトレーニーとして、いろんな人のスクワットを見てきた中で、だんだんそう感じるようになりました。スクワットの深さは、その人の「自分と向き合う深さ」とどこかで繋がっている気がするんです。

今回は、少しだけ踏み込んだ話をさせてください。

深くしゃがめない人、しゃがまない人、しゃがみ切る人

ジムで見かけるスクワットは、大きく3タイプに分かれます。

1つ目は、そもそも深くしゃがめない人。股関節や足首の硬さ、体幹の弱さで、深い位置まで下ろせません。これは技術や柔軟性の問題で、練習すれば変わっていきます。つまずきではなく、単なる始点です。

2つ目は、しゃがめるのに、しゃがまない人。浅く数センチ曲げて「終わり」にする人です。重量を追いたくて楽をしているのか、深さが怖いのか。私から見ると、自分の可能性を「ここまで」と決めてしまっている印象を受けます。

3つ目は、しゃがみ切る人。太ももが床と平行、もしくはそれより深くまで降ろす人です。重量は軽くても、その瞬間、その人は自分の限界に素直に向き合っている。私が一番尊敬するのは、このタイプです。

保戸塚 康裕
執筆 Re:Glow代表 保戸塚 康裕

NSCA認定パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)。大手パーソナルジム勤務を経て独立し、Re:Glow パーソナルジムを設立。延べ3,000件以上のセッション実績を持ち、初心者から競技者まで幅広い層の指導を行う。

本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療上の助言を意図するものではありません。

深いスクワットは、逃げない姿勢の表れだと思う

深くしゃがむということは、その位置で一旦止まり、そこから自分の力で立ち上がるということです。一番きつい位置で力を抜けず、逃げずに、踏み締める。

これは筋肉の話以上に、精神の話だと私は感じています。人生も同じで、一番しんどい位置から逃げずに踏み締められるかどうかで、その後の立ち上がり方が変わる。きつい仕事、気の進まない会話、向き合いたくない事実。深いスクワットが習慣化している人は、不思議とそういう場面でも逃げない人が多いです。

もちろん、柔軟性や解剖学的な個人差はあります。誰もが同じ深さでしゃがめるわけではありません。大切なのは「自分にとっての限界の深さ」を避けずに触りにいく姿勢です。フォームを支える土台については体幹トレーニングの効果と鍛え方で詳しく扱っていますので、気になる方はご覧ください。

浅いスクワットで満足している人には、見えない景色がある

スクワットで一番きついのは、深く降りて立ち上がる直前の「切り返し」の瞬間です。ここで止まれば呼吸が整い、楽になります。でもそこで立ち上がる覚悟を決めた人にだけ、見える景色があります。

翌日の大腿の張り、数ヶ月後のヒップの形、半年後に増えた重量。深さを妥協しなかった人だけが手に入れる、具体的な変化です。そして変化を自分で実感した人は、他の場面でも「深く向き合えば結果が変わる」という感覚を持つようになります。

逆に、浅いスクワットで満足している人は、いつまでも同じ場所にいる印象があります。重量は上がっているように見えても、フォームが浅いまま積み上げた数字は本人の実力には紐づきにくい。運動に苦手意識がある方ほど、一度「深さ」に挑んでみてほしいと思います。続ける工夫については運動嫌いでもパーソナルジムなら続けられる?でも触れていますので、あわせてご覧ください。

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Re:Glowで、深くしゃがめるようになった人の顔つきが変わる

これは現場で何度も目にしてきた、私なりの確信です。初回は浅くしかしゃがめなかった方が、3ヶ月、半年と続けるうちに、深くしゃがめるようになる。その瞬間、顔つきが明確に変わります。

自信のなかった目の光が変わり、姿勢が良くなり、話し方まで変わる。たかがスクワット、されどスクワットで、私は「自分の限界と向き合えた」という手応えが、その人の内側に静かに積み重なっていくのを感じます。

Re:Glowでトレーニング指導をする時、私は「浅く数をこなすより、深く一回挙げよう」とよくお伝えしています。数字ではなく、深さ。それが本当の意味でのトレーニングだと、私自身が信じているからです。

まとめ — 深くしゃがめる人間でありたい

スクワットの深さは、その人の人間味の深さと繋がっている。これは科学的な話ではなく、10年間いろんな人のスクワットを見てきた私の実感です。

深くしゃがめる体は、深く生きられる体だと思っています。逃げずに踏み締めて、一番しんどい位置から立ち上がれる人。そういう人でありたいし、そういう人を育てたい。

スクワットをしていない方も、次ジムでしゃがむ時、昨日より少しだけ深く沈んでみてください。その1回の深さが、積み重なると、きっとその人の人生の深さになっていきます。

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