初心者・運動習慣づくり

筋トレ初心者はトレーニングギアを使わない方がいい? — 10年指導してきた代表の答え

「筋トレギアを買おうかな、でも初心者が使うのはまだ早い気もする」。ジムで先輩トレーニーがパワーベルトやリストストラップを使っているのを見て、買うかどうか迷ったことがある方は多いと思います。

結論からお伝えします。筋トレ初心者は、基本的にはギアなしで十分です。ただし「絶対に使うべきではない」わけでもなく、扱う重量と目的によっては早めに使った方が安全なケースもあります。

今回は、「ギアは甘えなのか」という誤解の話、種類別の初心者への向き不向き、そして最初に揃えるなら何か、という実践的な話まで、10年現場で指導してきた感覚から正直にお話しします。

結論:初心者は基本的にギアなしでOK、でも例外もあります

まず結論を整理します。

基本的にギアなしでOKな理由
  • 初心者の扱う重量では、ギアなしでフォームが保てる
  • 素の状態で体をコントロールする感覚を身につける方が、長期的な成長につながる
  • 何より、まず「自分の力で動作をこなす」ことが土台になる
例外的に早めに使ってOKなケース
  • 手首が弱くてベンチプレスの時に痛くなる → リストラップを巻く
  • 元々腰が弱い・持病がある → デッドリフトでパワーベルトを着ける
  • 手のひらの皮が弱くてすぐ豆ができる → トレーニンググローブを使う

つまり「ギアを使うと成長が遅れる」というのは誤解です。正しくは「ギアに頼りすぎると特定の部位が育ちにくくなる」という話。初心者の扱う重量ならギアなしで十分ですが、体の弱点を守るために早めに導入するのは合理的な選択です。

保戸塚 康裕
執筆 Re:Glow代表 保戸塚 康裕

NSCA認定パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)。大手パーソナルジム勤務を経て独立し、Re:Glow パーソナルジムを設立。延べ3,000件以上のセッション実績を持ち、初心者から競技者まで幅広い層の指導を行う。

本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療上の助言を意図するものではありません。

「ギアは甘え」は誤解 — プロほど積極的に使う話

ここで1つ、よく聞く誤解を解いておきます。

「ギアを使うのは甘え」「素の力で鍛えるのが本物」という意見がネット上でよく見られます。でも現実は、プロトレーニーやパワーリフター、ボディビルダーほど、ギアを積極的に使う傾向があります。

なぜか。ギアの本当の目的は、対象筋に効かせる、もしくは安全に限界まで追い込むためだからです。

例えば、デッドリフトでリストストラップを使うと、握力が先に限界を迎えるのを防げます。結果、背中と脚という本来の対象筋を、最後まで追い込めるのです。ストラップなしだと、握力が切れて背中が疲労する前にセットが終わってしまいます。

パワーベルトも同様で、腹圧を高めて体幹を安定させ、腰のケガを防ぎながら重い重量を扱える状態を作ります。「甘え」ではなく「安全装置」です。

もちろん、全種目にギアを使うとその部位が育ちにくくなるので、使う場面を選ぶのが大事。例えばリストストラップは重い日だけ、軽い日は握力も同時に鍛えるため外す、という使い分けが現場感覚です。

ギアの種類別、初心者への向き不向き

主要なギアを、初心者への向き不向きで整理します。

1. パワーベルト(腰の保護・腹圧補助) 2. リストストラップ(握力補助)
  • 向き不向き:必要になってから。初心者の重量では握力が足りる
  • 背中種目(デッドリフト、ロー)で握力が先に限界になる中級以降で検討
3. リストラップ(手首の保護)
  • 向き不向き:手首が弱い方は初心者でもOK
  • ベンチプレス、ショルダープレスで手首が痛む方は早めに導入する価値あり
4. ニースリーブ(膝の保護・保温)
  • 向き不向き:膝に違和感がある方は初心者でもOK
  • 健康な膝なら初心者段階では不要
5. トレーニンググローブ(手のひら保護)
  • 向き不向き:手のひらの皮が気になる方はOK
  • 機能的というより快適さ重視
6. リフティングシューズ(足元の安定)
  • 向き不向き:完全に中〜上級者向け
  • スクワット1.5倍、スナッチやクリーンをやる段階で検討

握力や体幹の発達を優先したい初心者は、最初の3〜6ヶ月はノーギアが理想。その後、自分の弱点部位に合わせて順次導入するのが現場感覚です。

次の一歩

「自分にどのギアが必要か、いつ導入すべきか分からない」という方は、無料カウンセリング&無料体験(約60分・無料)で現状の重量と体の弱点を見させてください。本当に必要なタイミングと選び方を、正直にお伝えします。

初心者が最初に揃えるなら何? — 優先順位と予算

「それでも何か揃えたい」という方に、優先順位と予算目安をお伝えします。

最優先(必須レベル)
  • 動きやすい服装とスニーカー:ギアより先にこれが最重要
  • タオル(複数枚)&水筒:忘れずに
優先度中(あると便利)
  • リストラップ(2,000〜4,000円):ベンチやショルダーで手首が気になる方は最初の1個として候補
  • トレーニンググローブ(1,500〜3,000円):手のひらの皮が気になる方の快適アイテム
優先度低(中級者になってから)
  • パワーベルト(5,000〜10,000円):スクワット・デッドの重量が上がってから
  • リストストラップ(1,000〜2,500円):握力が追いつかなくなってから
買わなくていいもの(初心者段階)
  • リフティングシューズ、チョーク、アームブラスター等の専門ギア
  • これらは「自分が何を鍛えたいか」が明確になってから検討で十分

一番大事なのは、ギアに頼る前に、基本フォームと腹圧の感覚を身につけること。フォームの基本はベンチプレスの重量を伸ばすには?10年続けている私が大切にする5つの基本、初心者セッションの中身はパーソナルジムの初心者メニューとは?実際のトレーニング内容と流れを解説もご覧ください。

まとめ — ギアに頼る前の体作りを、まず大切に

筋トレ初心者は、基本的にギアなしでOK。最初の3〜6ヶ月は素の状態で動作の基本とフォームを身につけるのが、長期的な成長につながります。

ただし「ギアは甘え」というのは誤解です。プロほど積極的に、目的を持ってギアを使います。手首が弱い方はリストラップ、腰が弱い方はベルト、など体の弱点を守る目的なら、初心者でも導入する価値があります。

大事なのは、ギアに頼る前の体作り。基本フォームができてから、自分の弱点に合わせて順次導入するのが、ぶれない上達ルートです。

関連記事

日常に、整える時間を。
Re:Glowで始めませんか。

まずは無料体験から、あなたのペースで。

当日予約OK|9:00〜23:00営業