「筋トレ始めたいけど、全身法と分割法、どっちがいいんですか?」。本当によく聞かれる質問です。
ネットで検索すると「初心者は全身法」「いや分割法」と意見が割れていて、結局どうすればいいか分からなくなる方も多いはず。私自身も、トレーナーになる前は迷いました。
10年指導してきた現場目線で、結論をシンプルにお伝えします。初心者は基本「全身法」がおすすめ。理由は5つあって、移行のタイミングも明確にあります。
今回は、それぞれの違い、初心者に全身法を勧める根拠、分割法への移行のタイミング、具体的なメニュー例まで、迷わないようにお話しします。
全身法と分割法、それぞれの特徴
まず2つの方法の違いを整理します。
全身法(フルボディルーティン)- 1回のトレーニングで、全身の主要部位を鍛える
- 例:胸・背中・脚・肩・腕を、各1〜2種目ずつ、1セッション
- 頻度:週2〜3回が標準
- トレーニング日ごとに鍛える部位を分ける
- 例:月曜=胸+三頭、水曜=背中+二頭、金曜=脚+肩
- 頻度:週3〜6回が標準(多分割は中〜上級者向け)
- 各部位を週2〜3回刺激できる(頻度高い)
- 1回休んでも全身が動かなくならない
- 短時間でも効率的(45〜60分で完結可能)
- 1回のセッションが疲れやすい
- 各部位への深掘りが浅くなる傾向
- 1部位を集中的に追い込める
- ボリュームを増やしやすい
- 中〜上級者の伸び悩み解消に有効
- スケジュールに縛られる
- 1日休むと、その部位が週1回になる
- 初心者には刺激が分散しすぎる
シンプルに言うと、全身法は「広く効率的」、分割法は「狭く深く」。初心者にはどちらが向いているか、次のセクションで具体的に話します。
初心者には全身法をおすすめする5つの理由
10年指導してきた経験から、初心者の9割には全身法をおすすめしています。理由は5つです。
1. 各部位を週2〜3回刺激できる- 筋肥大には週単位の刺激頻度が重要
- 全身法 週2回 → 各部位を週2回刺激
- 分割法 週3回(3分割)→ 各部位を週1回しか刺激できない
- 初心者は、頻度が高い方がフォーム習得も筋肥大も早い
- ビッグ3(スクワット・ベンチ・デッドリフト)を毎回触れる
- 反復回数が多い分、フォームが身につくスピードが速い
- 半年後の完成度が、分割法と比べて違ってくる
- 1回休んでも、次の全身法でカバーできる
- 分割法だと「胸の日を休んだ」=「次まで2週間胸を触らない」状態に
- 不規則な仕事・育児中の方には、全身法がフィットしやすい
- 全身を動かすので、セッション後の達成感が大きい
- 「やった感」が続けるモチベーションになる
- 「胸の日に来たけど追い込み足りない」というモヤモヤがない
- 初心者の最初の3〜6ヶ月は、神経系が発達する時期
- 全身を頻繁に動かす方が、神経系の効率が高まる
- 結果、全身の筋力UP・コーディネーション能力UPが速い
私が指導してきた初心者の方のほぼ全員を、最初の半年〜1年は全身法ベースで組んでいます。週1回のスタートでも、しっかり結果が出る方が多いです。週1回でも体が変わる根拠は週1回の筋トレでも、体は確実に変わりますもご覧ください。
全身法から分割法への移行タイミング — 1〜3年が目安
「ずっと全身法でいいのか?」と思われるかもしれません。いずれは分割法に移行する方が伸びる段階が来ます。
移行のタイミング — 3つのサイン 1. 1回のセッションで集中力が持たなくなった- 全身を1回でやると、終盤に疲れて種目の質が落ちる
- これが起きたら、分割を検討するサイン
- ベンチプレス:自体重前後
- スクワット:自体重 × 1.5倍前後
- このあたりで停滞してきたら、分割法で深掘りする時期
- 「もっと胸を強く・大きくしたい」「背中を厚くしたい」
- 個別の部位への意識が育ってきた証拠
- 完全初心者:1〜2年は全身法
- 運動経験あり:6ヶ月〜1年で2分割(上半身 / 下半身)に移行可
- 中級者(ビッグ3が一定の重量に到達後):2〜3分割へ
- 上級者:3〜5分割で部位ごとに深掘り
- 段階1:全身法 週2〜3回(最初の1年)
- 段階2:上半身/下半身2分割 週3〜4回(1〜2年目)
- 段階3:プッシュ・プル・脚 3分割 週3〜4回(2〜3年目以降)
- 段階4:5分割(部位ごと)週4〜6回(3年以降、本格派の方)
全身法・分割法、それぞれのおすすめメニュー例
最後に、実践的なメニュー例をお伝えします。
全身法・週2回(初心者向け)各セッション 45〜60分で、以下を実施:
- スクワット系:3セット × 8〜12回(脚・お尻)
- ベンチプレス or プッシュアップ:3セット × 8〜12回(胸・三頭)
- ロー系(シーテッドロウ等):3セット × 10〜12回(背中・二頭)
- ショルダープレス系:3セット × 10〜12回(肩)
- プランク:30〜60秒 × 2セット(体幹)
週2〜3回、3ヶ月続ければ、初心者はビッグ3の重量が1.5〜2倍になることが多いです。コンパウンド種目の重要性は筋肥大を最短で目指すなら、コンパウンド種目は必須もご覧ください。
2分割(上半身/下半身)週3〜4回 上半身の日- ベンチプレス 4セット × 6〜10回
- ロー系 4セット × 8〜10回
- ショルダープレス 3セット × 10〜12回
- プルダウン 3セット × 10〜12回
- アームカール、トライセプス各 2〜3セット
- スクワット 4セット × 6〜10回
- ルーマニアンデッドリフト 3セット × 8〜10回
- レッグプレス 3セット × 10〜12回
- レッグカール、カーフ各 2〜3セット
- プッシュ日:胸・肩・三頭(ベンチ、ショルダー、トライセプス)
- プル日:背中・二頭(デッドリフト、ロー、プルアップ、カール)
- 脚日:スクワット・ハム・カーフ・腹筋
どの分割法でも、フォームが崩れたら意味がありません。重量を追う前に、フォームの安定が先。詳しくは筋トレは重量よりフォームもどうぞ。具体的なメニュー設計はパーソナルジムの初心者メニューとは?実際のトレーニング内容と流れを解説、フォーム最適化のコツはベンチプレスの重量を伸ばすには?もご参考に。
まとめ — 初心者は全身法、フォームと頻度を最優先
全身法 vs 分割法、初心者の結論:- 初心者には全身法を強く推奨(理由は5つ)
- 移行タイミングは「集中力が続かない」「重量停滞」「部位への欲求」のサインを見て
- 完全初心者は1〜2年は全身法ベース
- 段階的に2分割→3分割へ進める方が長期的に伸びる
- どの方法でもフォームと頻度が最優先
「分割法の方が本格的でカッコいい」と思って、最初から3分割や4分割に挑戦する方を見てきましたが、多くの場合、半年で挫折します。スケジュールに縛られ、フォームも固まらず、伸び悩む結果になりやすいです。
焦らず、土台から作る。これが筋トレを長く楽しみ、しっかり結果を出すコツです。最初のジム選びは初めてのジムはパーソナルジムから始めるのがおすすめですもどうぞ。一緒に、無理なく結果が出る組み方を見つけていきましょう。









