「親にピラティスをすすめたいが、高齢でも大丈夫だろうか」「自分もそろそろ体を動かしたいが、激しい運動は不安」— Re:Glowのカウンセリングでもよくお聞きする声です。
結論から言うと、ピラティスは年齢だけを理由に始められない運動ではありません。
関節への衝撃が少なく、動きの強度を細かく調整できるため、60〜70代から始める方も少なくありません。
この記事では、高齢でもピラティスができる理由、シニアに期待できる効果、安全に始めるための注意点を順に解説します。
あわせて、ピラティスだけでは補いきれない部分と、ご家族が親にすすめるときのポイントも、完全個室のパーソナルジムを運営するRe:Glowの現場視点からお伝えします。
なお、Re:Glowは筋力トレーニングを中心としたパーソナルジムで、ピラティスセッション自体は現時点で提供していません。
本記事では、シニアの運動指導に携わる立場から得た知見として、ピラティスに関する情報を整理しています。
ピラティスは何歳までできる? — 年齢より「今の体の状態」で判断する
ピラティスには、一般に明確な年齢上限は設けられていません。
判断の基準になるのは年齢そのものより、今の体の状態です。
持病の有無、関節の可動域、日常生活での動きやすさなど、一人ひとりの状態を踏まえた上で強度を調整できるのがピラティスの特徴です。
ピラティスは20世紀初頭に考案され、当初から怪我からの機能回復を目的としたリハビリテーションの現場でも取り入れられてきた運動です。
ジャンプや強い衝撃を伴う動きが少なく、マットや専用のマシンを使いながら、自分のペースで負荷を選べる点が、シニアにも取り入れやすい理由です。
シニアが取り組みやすい形式としては、主に3つがあります。
床に寝転んで自重で行う「マットピラティス」、リフォーマーと呼ばれる専用マシンでばねの抵抗を使う「マシンピラティス」、椅子に座ったまま行う「チェアピラティス」です。
体力に自信がない方や、床からの立ち座りに不安がある方は、マシンピラティスやチェアピラティスから始めると負荷を細かく調整しやすくなります。
「何歳から」より「今できる範囲から」始めるという考え方が、シニアがピラティスに取り組む際の基本になります。避けたいのは、反動を使う勢いのある動きや、首・腰を強く反らせる姿勢です。
体験前には、「持病がある場合の種目調整は可能か」「呼吸が浅くなったときの休憩の取り方」など、指導者に確認しておくと安心です。
持病がある場合や強い痛みがある場合は、自己判断で始めず、まず医師に相談してから取り組むのが安全です。
パーソナルジムとピラティス・ヨガの違いを知りたい方は、ピラティスやヨガと何が違う?パーソナルジムが向く3つの目的と他ジャンルとの賢い併用法もあわせてご確認ください。
シニアに期待できる効果 — 姿勢・バランス感覚・日常動作のしやすさ
シニアがピラティスに取り組むことで期待できる効果を、3つの観点から紹介します。
いずれも個人差があり、効果を保証するものではない点にご留意ください。
姿勢が整いやすくなる
年齢を重ねると、背中が丸まりやすくなったり、骨盤が後ろに傾きやすくなったりする傾向があります。
ピラティスは体幹(お腹・背中まわりのインナーマッスル)を意識しながら動くため、姿勢を支える筋肉の使い方を再確認する機会になりやすいとされています。
姿勢が整うことで、見た目の印象だけでなく、呼吸のしやすさにも良い影響が期待できます。
バランス感覚を保つ練習になる
片足立ちや体重移動を伴う動きは、バランス感覚を保つ練習として役立つとされています。
「転ばない身体」をつくるには、筋力だけでなく、体の傾きを感知して調整する神経系の働きも重要です。
ゆっくりとしたテンポで行うピラティスは、この感覚を養う練習に向いている運動の一つと考えられています。
呼吸が深くなり日常動作がしやすくなる
ピラティスは呼吸法を重視する運動でもあります。
深い呼吸を意識しながら動くことで、日常生活での「立ち上がる」「かがむ」といった動作がしやすくなったと感じる方もいます。
階段の上り下りや荷物の持ち運びなど、日常動作のしやすさにつながる可能性がある点も、シニアに注目される理由の一つです。
シニアの運動選びを幅広く比較したい方は、高齢者がジムを選ぶ前に知っておきたい — 4タイプ別の特徴比較と安全に始めるための5ステップも参考にしてください。
安全に始めるための注意点 — 体調確認と指導者選びが鍵
シニアがピラティスを安全に始めるために、確認しておきたい点を4つ紹介します。
持病がある場合・痛みが強い場合は医師に相談する: 心臓病や高血圧、変形性関節症などの持病がある場合は、始める前に主治医に運動の可否を確認してください。強い痛みがある部位を無理に動かすことは避け、痛みのない範囲で行うのが基本です。
指導者の資格・経験を確認する: シニア指導の経験がある指導者かどうかは、事前に確認しておきたいポイントです。呼吸法や動作の見本だけでなく、個々の体の状態に合わせて動きを調整できる指導者を選ぶことをおすすめします。
体験前に確認しておきたい3つのチェック項目: マットピラティスの場合は「床からの立ち上がりに不安がないか」、チェアピラティスの場合は「座面の高さや安定性が体格に合っているか」を確認しておきましょう。腰に不安がある場合は、腰椎を強く反らせる動きが含まれていないかも事前に確認しておくと安心です。
無理をしないペースで続ける: 「もっとできそう」と感じても、その日の体調に合わせて強度を抑える判断も大切です。毎回同じ強度でこなすことより、続けられるペースを保つことを優先していきましょう。
70代・80代の方向けの始め方は、70代・80代のパーソナルジム入門 — 家族が勧める前に知っておきたい、シニアの体に合った選び方と続け方でも詳しく解説しています。
ピラティスだけでは足りないこと — 筋量・筋力を守る運動も欠かせない
ピラティスは、姿勢やバランス感覚を整える運動として役立つとされています。
一方で、加齢に伴う筋肉量そのものの低下を防ぐには、一定の負荷をかけるトレーニングが別途必要になるという考え方があります。
Re:Glowでは、40〜70代の会員が多く通う完全個室のパーソナルジムとして、「整える運動」と「強くする運動」は補い合う関係にあると考えています。ピラティスのような低負荷の運動は、体を動かす土台となる姿勢・バランス・可動域を整えるのに向いています。
一方で、椅子から自力で立ち上がる力、つまずいた瞬間に踏みとどまる下肢の瞬発的な筋力は、股関節や太もも周りにある程度の負荷をかけるトレーニングでなければ維持しにくいとされています。
「整える運動」だけでは、いざという時に踏ん張る力までは十分に鍛えにくいため、両方を組み合わせることで補い合える設計になりやすい傾向があります。
カウンセリングでは、「ピラティスだけで筋力も維持できますか」というご質問を受けることがあります。
その際は、ピラティスで整えた姿勢・バランスの土台の上に、下半身やお腹まわりに軽い負荷をかける種目を組み合わせる考え方をお伝えしています。
「椅子から立つ力・転びにくい体を守る」という機能面に着目したプログラム設計は、Re:Glowが現場で大切にしている視点の一つです。
パーソナルトレーニングとピラティスの比較を詳しく知りたい方は、筋トレ・整体・ピラティス、どれを選ぶ? — 10年指導してきた代表が教える目的別の選び方、ピラティスとパーソナルジムの比較 — 目的別の選び方と併用という第3の選択肢もご覧ください。
ご家族が親にピラティスをすすめるときのポイント
40〜50代の子世代から、「親に運動をすすめたいが、どう切り出せばいいか分からない」というご相談をいただくことがあります。
ピラティスをすすめる場合ならではのポイントを3つ紹介します。
「ジムで筋トレ」より「体を整える運動」から入り口を作る: 運動経験がない親に、いきなり筋力トレーニングを提案すると身構えられることがあります。「呼吸を整えながら体を動かす、負担の少ない運動がある」というピラティスの特性から伝えると、心理的なハードルが下がりやすくなります。
マット・マシン・チェアのどの形式が合いそうか一緒に調べる: 親の体力や不安の内容(床からの立ち座りが不安、姿勢が気になる等)に応じて、向いている形式は変わります。体験前に子世代が一緒に情報を集めておくと、当日の説明を理解しやすくなります。
持病がある場合は医師への相談を後押しする: 「先生に運動していいか聞いてみようか」と子世代から声をかけることで、医師への相談のハードルが下がりやすくなります。親子でのジム選びについては、親と一緒にパーソナルジム — 高齢の親に勧めるときの5つのコツと子世代が知っておきたいことでも取り上げています。
Re:Glowの現場視点 — シニアの運動指導で大切にしていること
Re:Glowはピラティス専門のスタジオではなく、筋力トレーニングと食事サポートを中心とした完全個室のパーソナルジムです。
40〜70代の会員が多く通う環境で、シニアの運動指導で大切にしていることを2つ紹介します。
現場視点1: 初回カウンセリングでは「しゃがむ・立つ」動作から確認する
70代の会員から、「体が硬くなってきた」「しゃがむと膝が突っ張る」という相談を受けたことがあります。
初回のカウンセリングでは、まず実際に椅子から立ち座りをしてもらい、股関節・膝・足首がどこまで曲げ伸ばしできているかを確認します。
可動域が確保できていない状態で負荷の高い種目を入れると、代わりに腰が反ってしまうなど別の部位に負担がかかりやすいため、まずは可動域を広げる種目から入り、数週間かけて段階的に負荷を上げていく組み立てにしています。
この進め方を続けた会員から、「しゃがんで荷物を持ち上げる動作が楽になった」という声を受けたこともあります。
現場視点2: ご家族からの相談は「本人の生活動線」から一緒に整理する
カウンセリングでは、シニア本人だけでなく、ご家族から「親に運動をすすめたいが、どこから始めればいいか」というご相談を受けることも少なくありません。
その際は、いきなり種目を提案するのではなく、「最近、何をするときに一番不安を感じますか」「一日のうち、立ったり座ったりする回数が多い場面はどこですか」と、ご家族も交えて具体的に聞くところから始めます。
「玄関の段差で手すりが欲しくなる」「浴槽をまたぐのがつらい」といった場面が見えてくると、「椅子から立つ力を守る」といった目標が本人にも伝わりやすくなり、運動を始める動機づけにつながりやすいと感じています。
三鷹台店・深大寺店のセッション環境
体験無料
- アクセス:京王井の頭線 三鷹台駅 徒歩6分
- 住所:東京都三鷹市井の頭2-11-16 ARKHOUSE井の頭101(B1F)
完全個室・手ぶらOK。まずは無料体験へ
体験無料
- アクセス:京王線 調布駅から車で約10分/バスで約15分
- 住所:東京都調布市深大寺東町2-7-2 meedo03号室
完全個室・手ぶらOK。まずは無料体験へ
よくある質問
Q1. ピラティスは何歳まで続けられますか?年齢による明確な上限はありません。
体の状態に合わせて強度を調整できるため、70代・80代から取り組む方もいます。
持病がある場合は、始める前に医師に相談してから取り組んでください。
Q2. 転倒予防にどのくらい効果がありますか?具体的な効果には個人差があります。
ピラティスはバランス感覚を保つ練習として役立つとされていますが、転倒しない体をつくるには、筋力を守る負荷のあるトレーニングと組み合わせることも大切です。
Q3. 持病がある場合でも始められますか?持病の内容によります。
心臓病や高血圧、関節の疾患などがある場合は、必ず主治医に運動の可否を確認してから始めてください。
自己判断で強度を上げることは避けましょう。
Q4. Re:Glowでピラティスのセッションは受けられますか?Re:Glowは筋力トレーニングと食事サポートを中心とした完全個室のパーソナルジムで、ピラティスセッションは現在提供していません。
シニアの体づくりについてのご相談は、無料カウンセリング&無料体験で承っています。
まとめ
ピラティスは年齢を理由に諦める必要のない運動で、60〜70代から始める方も少なくありません。
姿勢・バランス感覚・呼吸・日常動作のしやすさなど、期待できる効果は複数ありますが、いずれも個人差があります。
安全に始めるには、持病がある場合の医師への相談、指導者選び、無理をしないペースの3点が鍵になります。
一方で、加齢に伴う筋肉量の低下を防ぐには、ピラティスのような低負荷の運動だけでなく、負荷のあるトレーニングを組み合わせることも大切です。
Re:Glowでは、「整える運動」と「強くする運動」を補い合う関係として捉え、椅子から立つ力・転びにくい体を守るという視点で、シニアの会員と向き合っています。
シニアの運動の始め方やご家族からのご相談は、無料カウンセリング&無料体験で承っています。
参考:
- 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001171393.pdf
- 徳島大学病院「運動療法の一つとしてのピラティスとは」https://80thbook.tokushima-hosp.jp/specialfeature6/article-45/
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